日々の神の御言葉: いのちへの入り | 抜粋 563

人の本性を知ることについて言えば、最も重要なのは人の世界観、人生観、価値観からそれを見ることです。悪魔に属する人はみな、自分自身のために生きています。その人生観と座右の銘は、おもに「己を怠る者は、天罰を受け地が滅ぼす」のようなサタンの言い回しから来ています。この世の魔王や偉人や哲学者の語る言葉が、まさに人のいのちになってしまったのです。特に、中国人に「聖人」として喧伝されている孔子の言葉のほとんどが、人のいのちとなっています。また、仏教や道教の有名なことわざや、様々な有名人物のよく引用される古典的な言葉もあります。これらはみな、サタンの哲学とサタンの本性の骨子です。これらはまた、サタンの本性を最もよく描写し、説明するものでもあります。人の心に染み込んだこのような毒は、みなサタンから来ています。神から来ているものなど、そこにはひとかけらもありません。そうした悪魔的な言葉は、神の言葉と正反対でもあります。肯定的な物事すべての現実は神から来るものであり、人を毒する否定的な物事はすべてサタンから来るものだということは、まったくもって明らかです。したがって、人の本性と、その人が誰に属しているのかは、その人の人生観と価値観から見極めることができるのです。サタンは国家政府や有名人や偉人の教育と影響力を通して人間を堕落させます。彼らの悪魔的な言葉が人間のいのちと本性になったのです。「己を怠る者は天罰を受け地が滅ぼす」はサタンの有名な格言であり、全ての人に浸透し、人のいのちとなっています。ほかにもこれに類似する処世哲学の格言があります。サタンは各国の洗練された伝統文化を用いて人々を教育し、人類を果てしない破滅の淵へと陥れます。そして最終的に、人間はサタンに仕え神に抵抗したために神に滅ぼされるのです。何十年も社会で活動してきた人に、「あなたは長いことこの世で暮らし、多くのことを成し遂げてきたわけですが、あなたが生きる上でおもに頼りにしている有名な諺は何ですか」と質問したとしましょう。すると相手は「一番大切なのは『官吏は贈り物をする人を困らせず、お世辞を言わない人は何も成し遂げられない』です」と答えるでしょう。この言葉はその人の本性を表わしてはいませんか。地位を得るためならどんな手段でも平気で使う、というのがその人の本性になっており、役人になることがその人の生き甲斐なのです。人の生活、行動や振る舞いには、サタンの害毒がいまだ数多く存在し、それらに真理はほぼまったくありません。例えば、人の処世哲学、物事の仕方、金言は赤い大きな竜の害毒に満ち、それはすべてサタンから生じたものです。ゆえに、人の血肉に流れているのはどれもサタン的な物事なのです。そのような役人、権力者、成功者はみな、成功に至る道と秘訣をもっています。そのような秘訣は、彼らの本性を完全に表わしてはいませんか。彼らはこの世でかくも大きなことを成し遂げましたが、それらの裏にある企みや策略を見抜ける人はいません。そのことは、彼らの本性がいかに狡猾で悪意に満ちているかを示しています。人類はサタンによってあまりに深く堕落させられてきました。サタンの害毒がすべての人の血に流れており、人の本性は目に見えて堕落し、邪悪であり、反動的であり、サタンの哲学に満ち溢れています。それは完全に神を裏切る本性です。人が神に抵抗し、神と敵対するのはそれが理由です。自身の本性をこのように分析すれば、人は簡単に自己を認識できるようになります。

『終わりの日のキリスト講話集』「どのようにして人間の本性を知ればよいか」(『言葉』第3巻)より

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