日々の神の御言葉: いのちへの入り | 抜粋 438

従来、聖霊の臨在を得ることと聖霊の働きを得ることは別だと言われていた。聖霊の臨在を得ている場合の正常な状態は、正常な考え、正常な理知、そして正常な人間性を有していることに表われる。その人の性格は従来のままだが、心には平安があり、外面的には聖徒の礼節を備えるようになる。それが、聖霊が共にあるときの人の状態である。聖霊の臨在を得ているとき、人の考え方は正常であり、空腹になれば食べたいと思い、喉が渇けば水を飲みたいと思う。……そのような普通の人間性の表われは聖霊の啓きではなく、人間の正常な考え方であり、聖霊の臨在を得ているときの正常な状態である。中には、聖霊の臨在を得た者は空腹を覚えず、疲労を感じず、家族のことも一切考えず、ほぼ完全に肉と離別しているように見える、と勘違いしている人もいる。実際は聖霊が人と共にあればあるほど、その人はより正常になる。そうした人は神のために苦しんで物事を手放し、神のために自らを費やし、神に忠実になるということを知っており、さらに衣食についても考慮している。言い換えれば、そうした人は人が備えるべき正常な人間性を一切失っておらず、代わりに特別な理知を備えているのだ。彼らは時折、神の言葉を読んだり、神の働きについて深く考えたりし、心の中には信仰があり、進んで真理を追い求める。当然ながら、聖霊の働きはこうした基盤の上に立脚している。正常な思考がなければ、その人には理知がなく、それは正常な状態ではない。正常な思考をもち、聖霊がその人と共にあれば、その人は間違いなく正常な人間の理知を有しており、ゆえに正常な状態にある。神の働きを経験する中で、聖霊の働きを得ることは時折あるが、一方で聖霊の臨在はほぼ常にそこにある。人の理知と思考が正常である限り、そしてその人の状態が正常である限り、聖霊は間違いなく彼らと共にいる。理知と思考が正常でなければ、その人の人間性も正常ではない。もしも今、聖霊の働きがあなたの中にあれば、聖霊も間違いなくあなたと共にある。しかし聖霊があなたと共にあるからといって、必ずしも聖霊があなたの中で働きを行なっているとは限らない。なぜなら聖霊は特別な時に働きを行なうからである。聖霊の臨在を得たとしても、人々は正常な生活を維持できるだけであり、聖霊は特定の時にしか働きを行なわない。たとえばあなたが指導者または働き手であるなら、教会のために水と滋養を施しているとき、聖霊があなたを啓いて特定の言葉を与え、その言葉が他の人たちを啓発し、兄弟姉妹の実際的な問題のいくつかを解決できることがある。そのようなとき、聖霊は働きを行なっている。場合によってはあなたが神の言葉を飲み食いしているとき、聖霊があなた自身の経験にとりわけ関連する特定の言葉であなたを啓き、それによって自分の状態をよりよく認識できるようにしてくれることもある。それもまた聖霊の働きである。あなたがたは時折、わたしの話を聞いてその言葉を自分の状態と比較したり、感動したり奮い立ったりすることもあるが、それもすべて聖霊の働きである。中には聖霊が常に自分の中で働きを行なっていると言う者もいるが、それはあり得ない。聖霊が常に自分と共にあると言うのなら、それは現実的だろう。自分の思考や理知は常に正常だと言うのなら、それもまた現実的であり、聖霊がその者と共にあることを示すだろう。しかし、聖霊は常に自分の中で働きを行なっており、自分はどの瞬間にも神により啓かれ、聖霊によって感動し、常に新たな認識を得ていると言うのなら、それは決して正常ではなく、極めて超自然的なことである。そうした人々は、疑いの余地なく悪霊である! 神の霊が受肉した時でさえ、時には休息し、食事もする必要があるのだから、人間については言うまでもない。悪霊に取り憑かれた者は、肉の弱さがないように見える。そうした者はあらゆる物事を断念して捨て去ることが可能で、感情をもたず、苦しみに耐えることができ、肉体を超越しているかのようにまったく疲労を感じない。これは極めて超自然的なことではないか。悪霊の働きは超自然的であり、人間にそのようなことはできない。判断力のない者たちは、そうした人を見ると羨ましがり、神に対する彼らの信仰は極めて強く優れていて、彼らにはひとかけらの弱点も見えないと言う。実のところ、それはすべて悪霊の働きの表われなのだ。なぜなら正常な人間には必然的に人間の弱さというものがあり、それが聖霊の臨在を得ている者の正常な状態だからである。

『神の出現と働き』「実践(4)」(『言葉』第1巻)より

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