日々の神の御言葉: いのちへの入り | 抜粋 460

聖霊が人々に働きかける時にその人が置かれる多くの状態をあなたは理解しなければならない。特に、一体となって神への奉仕を行なう人は、聖霊が人々に行なう働きによってもたらされる多くの状態をさらにしっかりと把握していなければならない。単に多くの経験や、入りを成し遂げる数多くの方法について語るだけであれば、それはあなたの経験が一方的過ぎることを示している。自分の真の状態を知らず、真理の原則を把握していないなら、性質の変化を成し遂げることはできない。聖霊の働きの原則を知らず、それが生み出す成果を理解していなければ、悪霊の働きを識別することは難しい。悪霊の働きや人間の観念を暴き、単刀直入に問題の核心に触れなければならない。また、人の実践における数多くの逸脱や、神への信仰において人が抱えるであろう問題を指摘し、その人がそれを認識できるようにしなければならない。少なくとも、人を否定的あるいは消極的に感じさせてはならない。しかし、大半の人に客観的に存在する困難をあなたは理解しなければならず、理不尽であったり、「豚に歌を歌わせようと」したりしてはならない。それは愚かな行為である。人が経験する数多くの困難を解決するには、まず聖霊の働きの動態を理解し、聖霊が様々な人にどう働きかけるのかを理解し、人が直面する困難やその人の欠点を理解しなければならない。そしてその問題における重要な課題を見抜き、逸脱したり誤ったりすることなくその根源に達しなければならない。このような人だけに一体となって神への奉仕を行なう資格がある。

 重要な課題を把握し、多くの物事をはっきり見ることができるかどうかは、個人的な経験次第である。あなたが経験する方法は、あなたが他の人たちを導く方法でもある。字句や教義を理解していれば、他の人たちが字句や教義を理解するよう導くだろう。あなたが神の言葉の現実を経験する方法は、他の人たちを導き、神が発する言葉の現実へと入れるようにする方法でもある。多くの真理を理解でき、神の言葉に由来する様々な事柄について明確な識見を得られるなら、あなたは他の人たちを導いて数多くの真理を理解させることができ、あなたが導く人たちもビジョンを明確に理解できる。もしもあなたが超自然的な感覚を把握することに重点を置くなら、あなたに導かれる人たちも同じようにする。もしもあなたが実践を怠り、代わりに話し合いを重視するなら、あなたに導かれる人たちも、まったく実践しないまま、あるいは性質の変化を成し遂げないまま、話し合いに重点を置く。そして真理を何ら実践することなく、表面的に熱心になるだけである。人は誰でも自分自身がもっているものを他の人たちに提供する。その人がどのような人物であるかによって、他の人たちを導く道が決まり、またどのような人たちを導くかが決まる。神に用いられるのに真に相応しくなるには、強い願望だけではなく、神からの多くの啓き、神の言葉からの導き、神に取り扱われる経験、神の言葉による精錬も必要である。あなたがたはそれを土台として、自分の観察、考え、思案、結論に普段から注意を払い、適切に吸収または排除すべきである。それらはどれもあなたがたが現実に入るための道であり、どれ一つとして欠かすことはできない。神はこのように働きを行なう。神が働きを行なうこの方法にあなたが入るなら、あなたは神によって完全にされる機会を毎日得ることができる。そしてどんな時であろうと、環境が厳しいか好ましいかにかかわらず、また試練に遭っているのか、それとも誘惑を受けているのか、働いているのか、それともいないのか、個人で生活しているのか、それとも集団の一員として生活しているのかにかかわらず、あなたは常に神によって完全にされる機会を見出し、一つも逃すことはない。あなたはそのすべてを見出すことができ、そうして神の言葉を経験する秘訣を見つけることになる。

『神の出現と働き』「牧者に適した人が備えているべきもの」(『言葉』第1巻)より

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