610  人としての神の働きの方法と原則

1  神がいまだ受肉していなかったとき、人々は神が言うことのほとんどを理解していませんでした。神の言葉が完全な神性から発せられていたためです。神の言葉の観点と背景は、人間が見ることも触れることもできないものでした。それは、人には見えない霊の領域から発せられていたのです。肉において生きる人間にとって、霊の領域に立ち入ることは不可能でした。しかし神は受肉したあと、人間性の観点から人に対して語り、霊の領域から出てそれを超えました。神は自身の神性、旨、および姿勢を、人間が想像できる物事や、生活の中で見たり遭遇したりする物事を通じ、人間が受け入れられる方法を用い、人間が理解できる言葉で、また人間が把握できる知識で表わしました。そうすることで、人間が神を知って理解し、人間の能力の範囲内で、そして人間に可能な程度まで、神の意図と神が求める基準を理解できるようにしたのです。これが、神の人間性における働きの方法と原則でした。

2  神が人間性において働きを行なうとき、神の方法、言葉、真理の多くが人間的な方法で表わされるということです。しかし同時に、神の性質、神が所有するものと神そのもの、そして神の旨も、人々が知って理解できるように表わされました。人々が知って理解したのはまさに神の本質であり、神が所有するものと神そのものなのであって、それらは神自身に固有の身分と地位を示しています。つまり、受肉した人の子は神自身に固有の性質と本質を、最大限度まで、かつ可能な限り正確に表わしたのです。人の子の人間性は、人間と天なる神との意思疎通や相互交流の障害および障壁にならなかったのみならず、実際には人間が創造主とつながる唯一の経路、架け橋でした。

『神を知ることについて』「神の働き、神の性質、そして神自身 III.」(『言葉』第2巻)より編集

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