296 堕落した人類の悲哀

幾時代も神と共に歩みながら

一体誰が知っているだろうか

神が万物の運命を治め指揮し導いていることを

人が心に留めないのは

神の業が曖昧だからでも

計画が果たされていないからでもなく

人の心と霊が神から離れているからだ

彼らは神に従う時でさえ

気づかぬままサタンに仕えている

誰も神の足跡や現れを求めず

神の配慮と見守りを望まない

しかし彼らは進んで悪に頼り

この世とこの世の主義に順応しようとする

そして人の心と霊はサタンの手中に落ち

彼らはサタンに食い物にされる

見よ、サタンは今人の霊と心に 棲みつき

それを弄んでいる

人は徐々に理解を失い

もはや生きる目的や価値について理解できず

人であることの意味も分からない

彼らはもう神を求めず

心は神の契約と律法を無視する

時は経ち、神がなぜ人を造ったか

誰が語り、理解できるだろうか?

誰も神が語る言葉を理解できず

神から出るすべてのことを認識しない

彼らは神の全ての定めと律法に逆らい始め

すぐに心と霊も鈍る

こうして神は自ら造った人間を失い

人間は自分のルーツを失う

これが人類の悲劇的な悲哀だ

これこそ人類の悲劇的な悲哀なのだ


『神の出現と働き』「神は人間のいのちの源である」(『言葉』第1巻)より編集

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