日々の神の御言葉: 神を知る | 抜粋 125

2020年7月5日

結婚:第四の節目

ある者が成長して成熟すると、自分の両親や自分が生まれ育った環境から離れて行き、自分の両親とは異なる、自分の人生の方向性と人生の目標を追求するようになる。この時、その者は両親を必要としないが、一緒に生活出来る者、すなわちその者の運命が密接な関連性を持つ、配偶者を必要とする。このように、その者が独立してから最初に遭遇する主要な出来事は結婚であり、それが、人間が経験する必要のある第四の節目である。

1.人間には結婚に関して選択の余地が無い

誰にとっても結婚は人生における重要な出来事であり、人間が様々な役割を本当の意味で担う時であり、次第に様々な使命を遂行し始める時である。人間は、自分が結婚を経験するまで、結婚に関して様々な幻想を抱き、その幻想は全て美しい。女性は、白雪姫に登場する王子のような自分の夫を想像し、男性は自分が白雪姫のような者と結婚することを想像する。こうした空想により、人間には、それぞれに結婚の条件、数件の要求事項、基準事項があることが示される。この邪悪な時世においては、結婚に関して、歪んだ情報に常にさらされ、それにより必要条件がさらに増加し、人間に様々な負担が課せられ、人間の態度が異常になっている。しかし、結婚経験者は、その者が結婚をどう理解しているか、結婚に対してどのような姿勢であるかを問わず、結婚とは個人的選択の問題では無いことを知っている。

人間は、人生において多数の人々に出会うが、誰が結婚相手となるかを知っている者はいない。誰もが結婚という問題に対する個人的な概念や意見を持っているものの、結婚に関して、最終的に誰が相手となるかを予測出来る者はいない。また、自分の意向はほぼ問題外である。自分が好きな人物と出会い、その後その人物を追いかけることは出来るが、その人物が自分に関心を持っているか、自分の配偶者となり得るかは、自分自身で決められる問題ではない。自分が慕う人物は、必ずしも自分が人生を共に出来る相手ではない。その一方で、全く意外な人物が自分の人生に登場し、自分の運命において最も重要な要素であり、自分の運命が不可分に結びついている人物、すなわち配偶者となる。そうしたわけで、世界には数百万の結婚があるが、それぞれの結婚は他の結婚とは異なるものである。不満な結婚、円満な結婚、東西にまたがる結婚、南北にまたがる結婚、完璧な相性の結婚、同じ階級同士の結婚、幸福で調和した結婚、辛く悲しい結婚、羨望される結婚、誤解され、疑問視される結婚、幸福に満ちた結婚、涙に溢れた絶望的な結婚は、それぞれいくつあるだろうか。こうした様々な結婚の中で、人間は結婚生活への忠誠、一生の約束、愛情、慕情、不可分性などを示し、あるいは放棄、理解の欠如、背信、時には憎悪などを示すこともある。結婚そのものがもたらすのが幸福であるか苦悶であるかを問わず、結婚における各人の使命は創造主により予め定められ、変わる事が無く、したがって皆それを全うする必要がある。また、それぞれの結婚の背景にある運命は変わらない。なぜなら、それは創造主により遙か以前に定められているからである。

2.結婚は二人の配偶者の運命によって誕生である

結婚は人生における重要な節目である。結婚は人間の運命の産物であり、人間の運命における重要な繋がりである。結婚は人間の個人的な意志や嗜好に基づくものでも、何らかの外的要因に影響されるものでもなく、当事者双方の運命、双方の運命に関する創造主の采配と定めにより決定される。表面的には、結婚の目的は人類の存続であるが、実際は、結婚はその個人が使命を全うする過程で経験する儀式に他ならない。結婚において人間が果たす役割は、単に次の世代を養育することだけではない。結婚を継続する過程においてその者が担う様々な役割とその者が果たす様々な使命がある。ある者の出生は、人々、出来事、その者の周囲の物事に影響を与えるので、その者の結婚もまた必然的にそうした物事に影響を与え、さらにそうした物事を色々な意味で変化させる。

ある者が独立する時、その者は自分自身の人生の旅路に就くが、その旅路は、その者の結婚に関連する人々、出来事、物事へと、その者を段階的に導いてゆく。それと同時に、その者と結婚する他方配偶者もまた、その者と同じ人々、出来事、物事へと次第に導かれてゆく。創造主による統治下において、関係の無い個人二名が関係する運命を共有し、次第に結婚する方向へ進み、奇跡的に家族、すなわち「一本の縄にいる二匹のいなご」となる。したがって、ある者が結婚した場合、その者の人生の旅路は、その者の配偶者に関与して影響を与え、同様にその者の配偶者の人生の旅路はその者の人生の運命に関与して影響を与える。換言すると、人間の運命は相互に関連しており、他人に全く依存せずに自分の人生における使命を全うし、役割を果たすことが出来る者はいない。人間の出生は、極めて幅広い関係の結びつきに影響を与える。また、成育にも複雑な関係の結びつきが含まれる。それらと同様、必然的に結婚もまた、極めて幅広く複雑な網の目のような人間関係の中に存在し、維持されて、その関係に含まれる全ての者の運命に影響する。結婚は、当事者双方の家族や、成育環境、容姿、年齢、資質、才能その他あらゆる要素の産物ではなく、むしろ共通の使命と関連する運命から発生する。これが、創造主により指揮され、用意された、人間の運命の産物である結婚の起源である。

『神を知ることについて』「唯一無二の神自身 3」(『言葉』第2巻)より

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