日々の神の御言葉: いのちへの入り | 抜粋 521

2020年9月8日

ペテロの体はほとんど完全に破壊されたが、イエスが彼の内に励ましを与えた時がペテロの体験の頂点だった。そして、イエスはペテロに一度姿を見せた。ペテロが非常に大きな苦しみに会い、心が打ち砕かれたとき、イエスはペテロに「あなたは地上でわたしと共にいたが、わたしも地上であなたと共にいた。わたしたちが天国で共に一緒になる前だけれども、それは結局霊の世界のことだ。今、わたしは霊の世界に戻っているが、あなたは地上にいる。というのはわたしは地のものではないので、あなたも地のものではないけれど、あなたは地上での役割を達成しなければならない。あなたはしもべであるので、一生懸命あなたの義務を果たさなければならない」と指導した。ペテロは神のそばに戻ることができると聞いて、慰められた。ペテロは寝たきりになるほど苦しんでいた時、彼は「わたしはあまりにも堕落しており、神様に満足していただくことができない」というほどまでに自責の念にかられていた。イエスは彼に現れ、「ペテロよ。あなたはわたしの前で決心したことを忘れてしまったのか。あなたはわたしが言ったことを本当に全て忘れてしまったのか。あなたがわたしに決意したことを忘れてしまったのか」と言った。ペテロはその者がイエスであると分かると、床から起き上がった。イエスは彼を慰め、こう言った。「わたしは地のものではない。もうすでにあなたにそう言っておいただろう――あなたはこのことを理解しなければならないが、わたしがあなたに言ったもうひとつのことも忘れてしまったのか。『あなたも地のものではなく、世の者でもない』ということだ。今、あなたにはしなければならないことがある。あなたはこのように嘆き、このように苦しんでいてはいけない。人間と神は同じ世界に住むことはできないけれど、わたしにはわたしの働きが、あなたにはあなたの働きがあり、いつかあなたの仕事が終わるとき、わたしたちは同じ境地に共にいて、わたしととこしえにいるようあなたを導くだろう」と言った。ペテロはこの言葉を聞いて慰められ、再び確信を得た。彼はこの苦しみは耐えて体験しなければならないことを知っていた。それからのち霊感が与えられる。イエスはペテロに要所要所で特別に現れ、特別な導きや示し、指導を与え、彼の内に多くのことをした。そしてペテロは何を一番後悔したのだろうか。イエスはペテロに別の質問をした(それはこのようには聖書に記録されていないけれども)。ペテロが「あなたは生ける神の子です」と言ってから間もないことで、それは「ペテロよ、あなたはかつてわたしを愛したことがあるのか」という質問だった。ペテロはイエスが言ったことの意味が分かっていた。そして「主よ!わたしはかつて天の父を愛しましたが、わたしはあなたを愛したことはなかったことを認めます」と答えた。するとイエスは、「人が天の父を愛さないなら、地上の子をどうして愛すことができるのだろうか。もし人が神によって遣わされた子を愛さないなら、彼らは天の父をどうして愛すことができるのだろうか。もし人が地上の子を本当に愛するなら、彼らは天の父も本当に愛しているのだ」と言った。ペテロはこれらの言葉を聞いたとき、自分の欠陥に気づいた。彼はいつも「わたしはかつて天の父を愛したことはありますが、あなたを愛したことは一度もありませんでした」と言って涙を流すほど後悔した。イエスが復活し、昇天してから、ペテロはさらにもっと自責の念にかられ、嘆いた。自分の昔の働きや現在の背丈を思い出して、彼は神の願いを満たしていなかったことや、神の基準に達していなかったことなど常に後悔と負債を感じて、しばしば祈りの中でイエスのもとへ行った。これらのことは彼の大きな重荷となった。ペテロは「いつか、わたしはわたしが持っているもの全てとわたしの全てをあなたに捧げます。わたしはあなたに価値あるものなんでも捧げます」と言った。ペテロは「神様、わたしには一つの信仰と一つの愛しかありません。わたしの命には何の価値もありませんし、わたしの体にも何の価値もありません。わたしには一つの信仰と一つの愛しかないのです。わたしの気持ちの中ではあなたに信仰を持っており、心の中ではあなたに愛を持っています。この2つしかあなたに捧げる物はありません。他に何もありません」と言った。イエスが十字架につけられる前に、ペテロに「わたしはこの世の者ではない。あなたもこの世のものではない」と言ったので、ペテロはイエスの言葉で大いに励まされた。後に、ペテロが激しい痛みに見舞われたとき、イエスは「ペテロよ、あなたは忘れてしまったのか。わたしはこの世のものではない。わたしが早く離れたのはわたしの働きのためだけだ。あなたもこの世のものではない。忘れてしまったのか。あなたに2度言ったが、覚えていないのか」とイエスは彼に思い出させた。ペテロはイエスの言葉を聞いて「わたしは忘れていません!」と言った。それからイエスは言った。「あなたは天で一度わたしと幸せな時を過ごし、わたしのそばでしばらく過ごしていた。あなたはわたしがいなくて寂しく思っているが、わたしもあなたがいなくて寂しく思っている。わたしの目には被造物は述べる価値はないけれども、汚れのない愛おしい者を何故愛さずにはいられようか。あなたはわたしの約束を忘れてしまったのだろうか。あなたは地上でわたしが与えた任務を受け入れなければならない。わたしが託した仕事を果たさなければならない。いつかあなたをわたしのそばに確かに導くであろう」。これを聞いて、ペテロは増々励まされ、さらに大きな激励をもらった。それは彼が十字架につけられたとき、「神様!わたしはあなたをいくら愛しても十分ではありません。たとえあなたがわたしに死ねと言われても、やはりわたしは十分愛したとは言えません。あなたがわたしの魂をどこに送られても、あなたが約束を果たされても果たされなくても、あなたがその後何をなされても、わたしはあなたを愛し、信じます」ということができた。彼がしっかり持っていたのは信仰と真の愛だった。

『神の出現と働き』「ペテロはいかにしてイエスを知るに至ったか」(『言葉』第1巻)より

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