619  死者を復活させる神の権威

1  主イエスがラザロを死から復活させる際に使った言葉は、「ラザロよ、出てきなさい」というひと言だけでした。それ以外には何も言わなかったのですが、そのひと言は何を示していますか。神は語ることで、死者の復活を含むあらゆることを成し遂げられることを示しています。神は万物と世界を創造したとき、言葉でそれを行ないました。言葉で命じ、その言葉には権威がありました。万物はそのようにして創られ、かくして創造が成し遂げられたのです。

2  主イエスが述べたこのひと言は、天地と万物を創造した際に神が述べた言葉と同じであり、神の権威と創造主の力がありました。万物は神の口から発せられた言葉によって形づくられ、しっかり立つことができましたが、それと同じように、ラザロは主イエスの口から発せられた言葉によって墓から歩き出たのです。これは受肉した肉体において示され、実現された神の権威です。この種の権威と能力は創造主に属するものであり、また創造主が形あるものとなった人の子に属するものです。神はラザロを死から蘇らせることで、それを人類に教えて理解させたのです。

3  主イエスがラザロを死から復活させるといった業を行なったのは、人に関する一切のこと、および人の生死は神によって定められること、またたとえ肉になったとしても、神は依然として目に見える物理的世界を支配するとともに、人には見えない霊的世界をも支配し続けていることについて、人間とサタンに証拠を与えて知らしめるのが目的でした。これは、人に関する一切の事柄がサタンの支配下にないことを、人間とサタンに知らしめるためです。これはまた神の権威の現われ、顕現であり、人類の生死が神の手中にあることを万物に伝える手段でもあるのです。

『神を知ることについて』「神の働き、神の性質、そして神自身 III.」(『言葉』第2巻)より編集

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