効果のない働きをする本当の理由
最近教会を訪れたとき、一部の人が私との交わりに参加したあと、消極的になったり、弱気になったり、追求を続ける動機がなくなったりするという話を、指導者や働き手が口にしているのを何度か耳にしました。神を信じるのがあまりに難しいと感じたり、神を誤解したりする人もいました。私と会うまでは自分の状態に問題はなかったが、私と会ったとたん、ものすごい重圧を感じて不快になったと言う人もいました。……これらの話を聞いて心が沈み、ひどく不当に扱われていると感じました。彼らと交わるためにここへ来るたび、私は何日も滞在し、彼らの問題を解決すべく、神の御言葉をめくってはいくつも引用し、声が枯れるまで話し続けましたが、その間ずっと、自分の努力は良い結果を生んだと考えていました。こんな結果になるとは想像もしていなかったのです。なぜこんなことになったのでしょうか。私はその疑問を念頭に置いて神に祈りました。「ああ神様。これらの出来事はすべて私のせいであることに間違いありませんが、どこで躓いたのかが分かりません。私が自分の欠点にもっと気づけるよう、どうかお導きください。あなたの啓示を受け取るのを喜んでお待ちします」
祈り終えると、兄弟姉妹との交わりを振り返り始めました。彼らが働きの手引きに関する問題を提起したとき、私は彼らの傲慢な本性を分析し、傲慢であることの結末を説いて、傲慢な人はみな必ずや懲罰を受けると言いました。選抜の過程で問題が生じたときは、間違った人を選ぶと教会の働きが後退して兄弟姉妹のいのちは台無しになり、そうなったら神は私たちをお嫌いになり、私たちは淘汰されると話しました。兄弟姉妹が働きで怠けているのを見ると、私は追放された人を例に挙げ、そのような人は他人を迷わせており、それは神への裏切りにつながる、そしてその態度を改めない限り、失敗した人と同じ道を辿ることになると話しました。彼らが進んで福音を広めようとしないときは、そのような行為は神への反抗であり抵抗だと話しました。……ああ神よ。私は彼らの問題を解決するにあたって、いったい真理を使っていたでしょうか。私はひたすら脅迫していたのです。神のお導きにより、私は次に挙げる説教の一節について考えました。「神の御心に則して仕えるには、すべてのことにおいて、すべての問題に関して、神を讃え、神の証しをし、神の御心とお求めを語り合い、他者が神の御言葉に即して行動できるようにしなければなりません。人間の原則や規則、言葉に即して人が行動するようにさせてはいけません。あなたとの交わりにより、人が神の御前に出て御心に従い、御言葉に即して行動し、最終的には神を知り、神に従えるようにしなければならないのです」(兄弟の交わりより)。この瞬間、私は突然の啓示を経験しました。神は指導者に対し、神を讃え、神の証しをし、神の御心とお求めを語り合い、他者が神のお求めに即して行動できるようにし、最終的には神を理解して神に従うようにするという働きを託しています。しかし、私は兄弟姉妹の問題を解決するにあたり、神のお求めや御心、あるいは神の期待についてほとんど話しませんでした。また兄弟姉妹の状態について、真理を使って語り合うことも滅多にしませんでした。その代わりに、私は彼らの本性や振る舞い方を容赦なく分析しました。彼らの行ないがもたらすであろう結果を取り上げ、自分自身を知るよう脅していたのです。そのせいで兄弟姉妹は神の御心を認識することも、真の自己認識に至ることもできず、人類に対する神の救いと愛に込められた真剣な意図もますます見えなくなりました。その結果、彼らはありとあらゆる異常な状況の中で生きていました。この時点でようやく、私は自分の欲求に盲従しながら行動していたことに気づきました。私は神に抵抗していたのです。このように兄弟姉妹を導いてきたせいで、彼らが神を理解して神に従うのを助けられなかったばかりか、実際には彼らが神を誤解し、神とますます対立するように仕向けていたのです。そのため、彼らはますます神から離れていき、より多くの過ちを犯すようになりました。私が神の言葉に即して兄弟姉妹の問題を解決し、私が言ったすべてのことは真実であったにもかかわらず、実際には建設的な方法で働いていませんでした。実のところ、私が行なっていたのはまったく役に立たないことだったのです。このように働くことは教会の働きに極めて大きな害を与えます。このときようやく、兄弟姉妹を支える最善の方法は、彼ら自身が神の御言葉を通じて神の御心を理解し、神の救いに込められた真剣な意図に気づき、自分自身の本性の本質について知り、それによって自分を憎み、神のお求めに即して行動し、神を知って神に従えるようにすることだったと気づきました。これが神の御心に即した奉仕の本当の意味であり、このような奉仕だけが神の御心を考慮しているのです。
私の働きが効果的でなかった本当の原因を示してくださったことに対し、神に感謝を捧げます。その後私は、兄弟姉妹の状態に合わせて神の御心とお求めを語り合うよう意識的に働きました。そして、神がご自身のお求めになる形で私たちを行動させるのはなぜか、私たちに対する神の真剣な意図はどういうものか、神はどのような効果を期待なさっているか、神の御心に従う形で神と協力するにはどうすればよいかを話しました。このように語り合ったあと、私は神の祝福を実感しました。兄弟姉妹が神の御心を理解し、神の救いを目の当たりにし始めたのです。神が全人類のために払われてきた代価は理解をはるかに超えるものだということを、彼らは理解するようになりました。さらに自分の反抗的な本性を理解し始め、真理を進んで求めるようになり、本分を尽くすことにやりがいを感じるようになりました。
事実が明らかになる中、私は神の愛の本質を深く実感しました。私が自分の意志に従って働き、神への奉仕において神に抵抗したとき、神は直ちに私の欠点と足りない点を明らかになさり、働きにおけるすべての誤ちを正してくださいました。さもなければ、私の行動によって兄弟姉妹がどこへ導かれていたか、私が彼らにどれほどの害をもたらしていたか、本当に分かりません。全能神よ、あなたの本物かつ真実の働きに感謝いたします。おかげで私は、あなたが私にもたらした素晴らしい御業と救いを見ることができました。これからは真理をさらに重視し、あなたのお求めを満たすべくより懸命に働くことを誓います。それによってあなたの御心を求めて理解し、万事においてあなたのお望み通りに働けるようになり、あなたの御心に則して奉仕を行なってまいります。
陝西省西安市 心怡
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