生活の中で神の権威と支配を知る

2022年4月16日

米国 信心

全能神は言われます。「神の権威と力、神自身の身分、および神の本質に関する認識は、人間の想像に頼ったところで得られません。神の権威を知る上で想像に頼れないのであれば、どうすれば神の権威に関する真の認識を得られますか。それは神の言葉を飲み食いすること、交わりを行なうこと、そして神の言葉を経験することです。そうすることで、あなたは徐々に神の権威を経験してそれを確かめ、神の権威に関する認識を次第に積んでゆくのです。神の権威を認識するにはこの方法しかなく、近道はありません。あなたがたに想像を行なわないよう求めたとしても、それは何もせずひたすら滅びを待つようにさせることでも、あらゆる行動を禁止することでもありません。自分の頭脳で考えたり想像したりするのを避けることは、論理を用いて推測したり、知識を用いて分析したり、科学を根拠としたりせず、その代わり、自分の信じる神に権威があること、神が自分の運命を支配していること、そして神は唯一の神自身であると、神の力が常に証明していることを、神の言葉を通じて、真理を通じて、そして生活の中で直面するすべてのことを通じて理解し、確かめ、納得するということです。これが神を認識する唯一の方法なのです(『神を知ることについて』「唯一無二の神自身 I.」〔『言葉』第2巻〕)。僕は以前は、大きな出来事の体験や奇跡の目撃だけが、神の権威を知る方法だと思ってた。神の権威について理解が全然足りなかったんだ。でも神の御言葉でわかった。神の権威を知るには、神の御言葉を日々の生活で経験することが最も大切だって。そうすることによって、全てにおいて神の権威と支配を見ることができる。そうして神への信仰も増す。

去年、うちの家族が300坪近い土地に植えたトマトに、突然、虫が大量発生して、実も花も葉っぱも、全て食い尽くしてしまったんだ。僕はとても心配して、害虫駆除の方法を家族と話し合った。農薬は土をダメにするし、発がん性物質も残るから、そこに植えた作物が安全に食べられなくなる。手で虫を捕まえようとしたけど、虫の繁殖が早すぎた。皆で3、4日頑張ったけど、全く効果がなく、虫は増える一方だった。僕は慌てて他の駆除方法も試してみた。虫が発生した時、神に祈ってみたけど、神の権威と支配を理解していなかったので、心の中に神の居場所がなかった。心から神に頼って神の御旨を求める方法を知らなかったんだ。その虫を見るのは初めてだったけど、何十年も作物を育ててきて、害虫駆除の経験も豊富だし、調べ続ければ、何とかなるだろうと思った。知っている方法を6つか7つ、次々に試したけどダメだった。何十年も農作業を続けてきて、あんなに駆除しづらい虫は初めてだった。ずっと今まで害虫駆除に成功していたのに、今回は、苦労して開発した方法がどれも役に立たない。その後、「虫よけにはニーム油が良い」と農業大学の教授が言っていたと、友だちから聞いて、すぐに買ってみたけど、やはり効果はなかった。アイデアも尽き果てたが、まだ解決できなかった。それから2日間、毎朝畑を見に行くと、トマトが全部、虫に食い荒らされていた。花がどんどん落ちたり、葉の先がしおれたり、実が腐ったりしていた。惨めな気分だった。兄弟姉妹が毎日、トマトを植えるのを手伝ってくれたのに。トレリスを作り、剪定し、支柱で支え、色々してくれた。なのに、トマトが大きく育って、豊作だと思った矢先に、突然虫が湧いたんだ。その年の収穫は不作になると思った。作物が全部、虫でおおわれていたからね。僕はすっかり途方にくれた。「隣人のワンさんは、作物の経験が豊富で、害虫にも詳しい。彼なら解決できるかも」と思った。聞いてみたけど、彼はこう言った。「30年も農業をやってきたが、こんなのは初めて見たよ。1日3回も農薬をまいたけど、トマトがだめになっただけで、虫には効かない」別の隣人のチャンさんは、しょんぼりして言った。「3、4種類も農薬を混ぜてみたが、虫が死なないんだ!」それを聞いて、絶望的な気分になった。虫が大量発生しているのに、駆除する方法がないなんて。トマトが全部だめになってしまう。なすすべもなく、神に祈った。「神よ! この虫の大量発生を、どうすればよいでしょう。途方に暮れています。これをどう経験して、何を学ぶべきか、導きと啓きを与えてください」。

その後の集会で、こういう神の御言葉を読んだ。「神による統治と支配の下においては、万物は神の思いに従って出現し、消滅し、その存在を統治する法則が生まれ、その法則に沿って生長し、繁殖します。これらの法則を超える人間や物事は存在しません。それは何故でしょうか。唯一の答えは、神の権威にあります。言い換えると、それは神の思いと言葉によるものであり、神自らの成せる業によるものなのです。すなわち、こうした法則を生むのは神の権威と心であり、神の思いにより移行し、変化し、そうした移行と変化はすべて神の計画のために発生し、消滅します。例として、疫病を挙げます。疫病は何の前触れもなく突発します。その起源や正確な発生原因を知る人はおらず、疫病がある場所へと到達すると、運の尽きた人はその災難から逃れることができません。人間の科学では、疫病は悪性または有害な微生物の拡散により発生することが確認されていますが、その感染の速度、範囲、方式を人間の科学で予測したり制御したりすることはできません。人間はありとあらゆる手段を尽くして疫病に抵抗しますが、疫病が突発した時に、どの人間や動物が被害を受けざるを得ないかについて制御することはできません。人間ができることは、それを予防し、抵抗し、研究することのみです。しかし、いずれの疫病についても、その発生と終息の原因を知る人はおらず、また、その発生と終息を管理できる人もいません。疫病が発生して蔓延した時、人間が行う最初の対策はワクチンの開発ですが、ワクチンが用意される前に往々にして疫病が自然と消滅することがあります。疫病が消滅するのは何故でしょうか。病原菌を抑えることができるようになったためという人もいれば、季節の移り変わりにより消滅するという人もいます。こうした根拠のない憶測に弁護の余地があるかどうかに関しては、科学では説明することも正確に回答することもできません。人間は、こうした憶測だけでなく、疫病に対する人間の理解の欠如と恐怖を考慮に入れなければなりません。結局のところ、なぜ疫病が発生して、なぜ終息するのか、誰にも分かりません。人間は科学のみを信じ、科学に全面的に依存し、創造主の権威を認めることも創造主の統治を受け入れることもないため、決して答えを得ることがないのです(『神を知ることについて』「唯一無二の神自身 III.」〔『言葉』第2巻〕)。神は全てを支配する。全ては神の手中にある。物事の大小や、目に見えるかどうかや、生死にかかわらず、万物は神の御旨のままに存在したり、消えたりする。全ての災害は神の支配下にある。人々は疫病や害虫の大発生の理由や、その防ぎ方を知らない。それが、いつ終わるのかも分からない。全ては神が支配している。でも僕は神の権威と支配をちゃんと理解していなかったから、トマトに虫が湧いた時に、まず神の御前に来て、神を求めて頼らなかった。自分の方法で解決しようとしたんだ。それが失敗しても、まだ神に向き直ったり、頼ったりしなかった。農薬も効かないと分かって、絶望と無力感をおぼえた。神を信仰して祈りを捧げていたのに、心の中に神の居場所がなかった。自分で虫を駆除できると思ったんだ。なんて傲慢で無知だったんだろう! そして気づいた。いつ虫が現れて、いつ去るかは、神が決めることなんだ。僕らには、どうにもできない。まだ僕は、虫の発生における神の御旨を理解していなかったけど、僕は自分の役目を果たせばいいだけで、虫のことは神に任せればいいと分かった。神の采配に従うべきだった。そう気づくと心が穏やかになった。僕は神に祈り、神の采配に従い経験したいと願った。

2日後、畑に出ると、トマト畑にたくさんのクモの巣があった。一体どこから現れたのか不思議だったよ。近づいて見ると、小さな蛾がたくさん巣にかかっていて、蛾がクモの好物だと思い出した。蛾がいなければ卵も生まれないから、虫も少なくなる。僕は、2日前よりずっと虫が減っていることに気づいた。これは神の御業で、虫を食べさせるためにクモをよこしたとわかったよ。心から神に感謝した! さらに7、8日後に見てみると、トマトの実や枝や花や葉っぱから、すっかり虫が消えていた。僕は大喜びだった。まさかクモがたった数日で虫を食い尽くすとは思わなかった。神はまさに全能だ! 自分の目で見なかったら、とても信じられなかったよ。神への感謝と賛美の気持ちでいっぱいになった。不信者は神の支配と権威を理解していない。彼らは科学を信じて頼ることで、災害を研究して避けようとするが、きちんと理解はできない。頼るものがなく、災害に直面すると無力なので、作物の収穫も大損害を受ける。だが僕が神に向き直り、従って頼ろうとした時、神はあのちっぽけなクモに虫を食い尽くさせ、いともたやすく退治した。このことで、神が全てを支配して動かすのだとよく分かったよ。神は本当に賢く全能だ! トマトが熟し始める頃には、害虫のせいで、ひどい不作になると思っていたけど、驚いたことに、大豊作だったんだ。神の御業は素晴らしい。全能神の御言葉にあるとおりだ。「彼の業は至るところにある。その力は至るところにある。その知恵は至るところにある。その権威は至るところにある。その法則や規則の一つひとつは、彼の業が具現化したものであり、それぞれが彼の知恵と権威を明らかにする。誰が彼の支配を免れることができようか。また、誰が彼の采配から逃れることができようか。万物は彼の眼差しの下にあり、さらに、彼の支配の下で生きている。人類は彼の業と力の前に、彼が実際に存在し、万物を支配していることを認めざるを得ない(『神の出現と働き』「附録3:神の経営の中でのみ人は救われる」〔『言葉』第1巻〕)。これをとおして、あらゆる場所に神の権威と知恵があることを、まさに経験したよ。天候、太陽と雨は、神が支配している。あらゆる種類の虫も。どんな創造物も、それらを少しも操れない。神の万物の創造と支配の細部に、神の独特の権威がはっきりと見える。神は本当に賢く全能だ! この先に何が起きようと、神に頼って、神の業をもっと理解しようと心の中で思ったよ。

2か月後にアマランサスを植えて、数週間後には緑の畑が生い茂った。これは大豊作になると思ったよ。ところがある朝、妻が、「アマランサスにコナガの幼虫がついているから、退治してほしい」と言うんだ。それを聞いてゾッとした。コナガの幼虫はとても活発で、手では捕まえにくいし、繁殖力もすごくて、わずか1、2日で成虫になる。以前、コナガがメロンについた時は、十数以上もの方法を試したけど効果がなかった。コナガはわずか2日でメロンを食い尽くし、青々と茂っていた畑が荒れ地と化したんだ。コナガがアマランサスも2日で食い尽くすのではと少し心配になった。どうしたらいいだろう? 僕は慌てて神に祈り、「御旨が分かるよう、お導きください」と頼んだ。

その後、こういう神の御言葉を読んだ。「ヨブは神を見ることも神の言葉を聞くこともできませんでしたが、これらのものを獲得し、追い求めました。また神を見たことがないものの、神がどのように万物を支配するかがわかるようになっており、神がそうする際の知恵を理解していました。そして神の語る言葉を聞いたことがないものの、人に報いたり人から取り上げたりするという業はすべて神に由来することを知っていました。ヨブの人生の年月は普通の人のそれと何ら変わらなかったのですが、自分の人生の平凡さのせいで、万物に対する神の主権の認識や、神を畏れて悪を避ける道が影響を受けることは許しませんでした。ヨブの目から見て、万物の法則は神の業で満ちており、神の主権は人の生活のいたるところで見られるものでした。ヨブは神を見たことがないものの、神の業が至るところにあることを認識でき、また地上で平凡な時間を過ごす間、自分の生活のあらゆるところで神の並外れた不思議な業を見てそれに気づくことができ、神の不思議な采配を知ることができました。神が隠れていたこと、そして無言であったことは、ヨブが神の業を認識する上で障害とはならず、万物に対する神の主権を知る上で影響を及ぼすこともありませんでした。ヨブの人生は、万物の中に隠されている神の主権と采配の認識を、日常生活の中で得てゆくというものでした。また、ヨブは日々の生活の中で、神の心の声と言葉を聞いて理解しましたが、神は万物のあいだで無言を貫きつつも、万物の法則を司ることで自身の心の声と言葉を表わします。それにより、人々がヨブと同じ人間性をもち、ヨブと同じように追求すれば、ヨブと同じ認識と知識を得ることができ、また万物に対する神の主権についても、ヨブと同じ理解と認識を獲得できることがわかります(『神を知ることについて』「神の働き、神の性質、そして神自身 II.」〔『言葉』第2巻〕)。神の御言葉によれば、ヨブは、日常生活の中で神の権威を理解すること、神の支配と全能を経験することに取り組んだ。そして分かったんだ。全ては神から発していて、神が万物と人間の運命を支配し管理していると。ヨブは信じていた。自分の富は全て神の祝福と支配のおかげで、自分が努力した結果ではないと。財産を失った時も、全ては神の承認だと信じていた。与えられる物も失う物も、神が支配し決定する。だから彼は不平を言わず、神をたたえたんだ。でも僕は、困難なことや嫌なことがあった時、受け入れて神に従えなかった。心の中に神の居場所がなく、信仰が足りなかったのが分かった。そう考えると恥ずかしかった。今回のことは全て、神がお許しになったのだと理解した。神は、日々の生活の中で僕が神の全能と支配を知り、神に真に従うことを望んだんだ。害虫退治やアマランサスが豊作かどうかは、全て神の手中にある。古いことわざに、こうある。「耕作は人と共にあり、収穫は天と共にある」物事を成り行きに任せ、神の御旨の探求を学び、神の采配に従うべきだと分かった。かなり気分が楽になって、心の中で神に祈ったんだ。「神よ、アマランサスが豊作になるかどうかは、あなたの手中にあります。もう自分の計画や心配は脇において、この状況であなたの御言葉を受け入れて従います」その後、幼虫を駆除する方法をいくつか試したけど、効果はなかった。でも僕は平静だった。全ては神の手中にあるのだし、例え不作になっても、それが神の御旨だと分かっていたから。僕は神の采配に従った。2日後に野菜畑に行くと、スズメの群れがアマランサスについた虫を食べていたので、びっくりしたよ。神は再び僕に道を開き、僕の手に負えない問題を解決してくれた。本当に神に感謝したよ! また2日後には、スズメが幼虫を食い尽くしていた。僕たちは大喜びで、何度も神に感謝し、神をたたえた。神はまさに全能だ!

その後、こんな神の御言葉を読んだ。「神は万物を造ったとき、ありとあらゆる手段と方法を用いて万物の釣り合いを取り、山や湖沼、植物や様々な動物、鳥、昆虫の生存状態の釣り合いを取りました。神の目的は、自ら定めた法則のもと、様々な生物が生活し、繁殖できるようにすることでした。あらゆる被造物はこれらの法則から外れることができず、またこれらの法則は破ることができないものです。この種の基本的な環境の中でのみ、人間は何世代にもわたって安全に生存し、繁殖することができるのです(『神を知ることについて』「唯一無二の神自身 IX.」〔『言葉』第2巻〕)。神の御言葉で分かった。神が万物を創られた時、あらゆる方法でその生活環境のバランスを取られたので、神の支配下にある全ての生き物は秩序正しく生きて繁殖する。そして神が定めたとおりに、互いを支え合い、戒め合うんだ。何ものも神の作られた法則には逆らえない。神は生態系のバランスを考えて動物、植物や昆虫を作られ、僕らの生活環境を守って安定を与えてくださった。この神の采配や、神が定めた法則がなければ、動物や昆虫は混乱に陥り、人間の生活も混乱に陥れ、僕らは生きていけなくなる。神は漏れなく配慮しているんだ。万物は、神の偉大な力、知恵、そして素晴らしさを表し、さらに神の人間への愛も表している。僕らには、野菜についた虫を駆除する方法はないように思えたけど、神がスズメやクモに虫を食べさせたことで、僕らは神から与えられた食べ物を享受できた。神の創造物には全て意義がある。ただのクモやスズメにすら使命があるんだ。神はそれらを使って環境のバランスを取っている。全ては神によって相互に関わっていて、僕らの生活をより良くしている。

その後、植えた野菜に小さな黒い虫とカメムシがついたが、僕は神に祈り、ヒキガエルがその虫の天敵だと思いついた。5匹のヒキガエルを畑に放したら、わずか2か月でおよそ30匹に増えた。どんどん虫は減って、おかげで大豊作だった。本当に神に感謝した。神の御言葉を思ったよ。「『神の権威』という表現は深遠なものに感じるかもしれませんが、決して抽象的なものではありません。神は人間の生活の中で、片時も離れることなく人間とともにあり、人間を日々導いています。そのため、あらゆる人が実生活において、神の権威の最も具体的な様相を必然的に見て、経験しているのです。この具体的な様相は、神の権威が実際に存在することの何よりの証拠であり、神にそのような権威があるという事実を人に完全に認識させ、理解させるものです(『神を知ることについて』「唯一無二の神自身 III.」〔『言葉』第2巻〕)。以前は、何か大きな体験がないと神の権威を理解できないと思っていて、日常生活の些細な出来事から体験しようとは注意していなかった。今回の件があってからは、神の権威を理解するのは思ったより難しくないと分かった。神の権威と力は常に明らかで、僕らの日常生活の中にある。事の大小に関係なく、僕らが神の御言葉を経験することに努める限り、神の権威は見える。

あの数か月を振り返ると、害虫の発生に直面した時、まず自分の経験と科学的知識だけに頼ったけど、全くどうにもならなかった。でも神の御言葉に従って経験した時、神の業が見えて、神の権威と支配が実際に理解できたんだ。神への信仰も増したよ。神に感謝を!

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