592  ヨブの義なる行いがサタンを打ち負かした

1  最初に試練に遭った際、ヨブは財産と子どもを残らず失いましたが、それによって躓くことも、神への罪となる言葉をを口にすることもありませんでした。彼はサタンの試みに勝利し、物質的財産と子孫に勝利し、世俗の財産をすべて失うという試練に勝利しました。つまり、自分から何かを取り上げる神に従い、また神がしたことに対し、神に感謝と讃美を捧げられたのです。それがサタンによる最初の試みにおけるヨブの振る舞いであり、それはまた、神の最初の試練におけるヨブの証しでもありました。二度目の試練において、サタンはその手を伸ばしてヨブを苦しめました。ヨブはかつて感じたことのない苦痛を経験しますが、彼はその不屈の精神、信念、神への従順、そして神への畏れによって再びサタンに勝利し、彼の証しはまたしても神に認められ、喜ばれました。

2  二つの試練を経たことで、ヨブの中にさらなる経験が生まれ、この経験によってヨブはさらに成熟して鍛えられ、それまで以上に強くなり、さらに強い信念をもち、自身が固く保つ高潔さの正しさと価値をさらに確信しました。ヤーウェ神による彼への試練は、神が人間に対して抱く配慮を彼に深く理解させ、また実感させ、神の愛の尊さを感じ取れるようにしました。そしてそこから、神への思いやりと愛が、神に対する彼の畏れに加わりました。ヤーウェ神による試練は、ヨブをヤーウェ神から遠ざけなかったばかりか、ヨブの心を神に近づけました。

3  自分の肉の苦痛が頂点に達したとき、ヨブはヤーウェ神から感じ取っていた懸念のために、自分の生まれた日を呪うしかありませんでした。このような行ないは前もって計画されていたものではなく、神への思いやりと愛の自然な表現、神への思いやりと愛から生じた自然な表現なのです。つまり、彼は自身を忌み嫌い、神を苦しめることを望まず、またそうすることに耐えられなかったので、彼の思いやりと愛は無私のレベルに達したのです。

4  ヨブは自身の義なる行ないのおかげでサタンに勝利し、固く立って神への証しをすることができました。そしてまた、彼の義なる行ないは彼を完全にし、いのちの価値を引き上げさせ、これまでになく超越させるとともに、彼がサタンによる攻撃や試みを二度と受けない最初の人物となるようにしました。彼は義なる人だったので、サタンに責められ、試みられました。彼は義なる人だったので、サタンに引き渡されました。そして彼は義なる人だったので、サタンに勝利し、サタンを打ち倒し、固く立って証しをしました。そのようにして、ヨブは二度とサタンの手に渡されることのない最初の人となり、真に神の玉座の前に出て、神の祝福のもと、サタンによる監視も破滅もなく、光の中で生きたのです。

『神を知ることについて』「神の働き、神の性質、そして神自身 II.」(『言葉』第2巻)より編集

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